楽しい日常日誌 ~詩的否私的日常日記 ~

隠れblogにするつもりでしたが、<私的日常日記>にしました。でも、ネットの私的って,一体なんだ!? 
by HIROKO_OZAKI1
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最近の作品

  菩提樹   尾﨑弘子

菩提樹の実の青さかな古寺の衣に透けたる仏のかたち

塔婆には五つの梵語描かれてBodhisattva 立ちていませり

ならさかのなだり現代語に聞けば療養所跡なりき立派なり

明治期の未来であらう昭和的モダンな町のカフェの朝食

薬局を改装したる安宿に外つ国からの少女らと集ふ

鹿のことばかり考へ祇園舎に見る大蛇は鹿の角持つ

扇風機部屋に二台を配備して計画休暇の届を綴る

たぶれごころの大飯食らひが統べる国なみだぐみたる防人の向かう


                        (「未来」2012年10月号)

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夏の思い出。
奈良市内のゲストハウスに宿をとり、日本中世史のスクーリングに参加したのである。
猛暑の中、東大寺よりも広大だったという西大寺の庭には、菩提樹の実があおあおと茂っていた。
ちょうど京都と奈良町をつなぐ道にあたるという奈良坂、般若寺のあたりに今も残されている「十八間戸」という建物を見たのだが、それは、中世から近代に至る時代に存在したらい者の病舎(収容施設)ということであった。
その記録はわずか絵図に京都は清水のあたりに、奈良はこの坂のちょうど中腹あたりにきれいな形で保存されている他、「勧進」をして歩く者たちに多くそのような立場の人たちがいたということを知った。
界隈には、最近林立した新しいものではない、結構古い風情の會津八一の歌碑も残されていた。
近代の人々は、西洋化の中で、万葉王権の時代をいかに強く思いながら、この古い都を歩んだのだろうか。
スクーリングの帰りに寄った京都祇園祭りでは、八坂神社の境内で出雲の神楽が披露されていて、ヤマタノオロチ等のものがたりが演じられ、海外からの客などを喜ばせていた。
その舞台上のヤマタノオロチ、大蛇には、ちょうど雄鹿の大角のような、立派な角が付されていたのである。
オロチの由来には諸説あるらしいが、まるでしし踊りとおろち伝説と(それから京劇を土俗的にしたようなもの?)が合体しているかのようだった。春日野の鹿はどこからどのように連れてこられたのだろう、と純粋に歴史の真実を知りたいという思いを巡らせていたところだったこともあり、驚いたのである。
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by HIROKO_OZAKI1 | 2012-10-11 21:09 | 短歌と短歌論


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